介護の仕事というと、食事や入浴、移動など、日常生活を支える仕事を思い浮かべる方が多いかもしれません。
SPAいろ葉が大切にしているのは、できないことをすべて代わりに行うのではなく、利用者さまが持っている力を生かしながら、その方の「できる」を支えることです。
スタッフの工夫や声かけによって、これまで難しいと思われていたことができるようになる。
そんな瞬間を利用者さまと一緒に喜べることが、SPAいろ葉で働く大きなやりがいです。
何年も湯船に入れなかった
ある利用者さまは、脳梗塞の後遺症によって片麻痺が残り、ご自宅ではシャワー浴で過ごされていました。
麻痺が残っていることに加え、大柄な方だったため、浴槽に入ることは難しいと考えられていました。
それでもスタッフは、最初から「入れない」と決めつけることはしませんでした。
利用者さまの身体の状態や動きを確認すると、ご自身の力で体を支えられる部分があることに気づいたからです。
「片手で体を支えながらなら、個浴に入れるかもしれない」
スタッフ同士で介助方法を話し合い、事前に何度もシミュレーションを行いました。
転倒やけががないように安全面を確認しながら、どの位置から支えるのか、どこまでスタッフが手伝うのかを細かく検討しました。
ご自身の力で浴槽へ
準備を整え、実際に入浴を試していただいたところ、利用者さまはご自身の力を使って浴槽に入ることができました。
その瞬間、スタッフから自然と喜びの声が上がりました。
施設長も、当時を振り返りながらこう話します。
「本当にうれしかったです。みんなで喜んで、涙が止まりませんでした。やればできる。最初から諦めなくてよかったと思いました」
利用者さまが湯船につかれたことは、スタッフにとっても忘れられない出来事になりました。

一人ではなくチームで考える
利用者さまの「できた」は、一人のスタッフだけで生まれたものではありません。
介護士と看護師がそれぞれの視点から意見を出し合い、身体の状態や安全面を確認しながら、スタッフ全員で方法を考えた結果です。
難しいケースに直面したときも、一人で判断したり、抱え込んだりするのではなく、チームで話し合う。
SPAいろ葉には、経験や職種に関係なく意見を出し合い、利用者さまにとってより良い方法を探していく文化があります。
施設長から受け入れが難しい利用者さまについて相談された際にも、スタッフからは「受けましょう」と前向きな言葉が返ってくるといいます。
困っている方のために何ができるのかを、みんなで考える職場です。
利用者さまの可能性を信じる
入浴介助は、利用者さまの体を洗い、浴槽への出入りを支えるだけの仕事ではありません。
その方の身体の状態や表情、言葉から、今できることを見つける仕事でもあります。
できなかったことができるようになった瞬間。
久しぶりに湯船につかり、ほっとした表情を見せてくださった瞬間。
利用者さまやご家族から「ありがとう」と言っていただけた瞬間。
そうした一つひとつの出来事が、スタッフの喜びや次のケアへの力につながっています。
利用者さまの可能性を決めつけず、一緒に方法を考え、一緒に「できた」を喜ぶ。
それが、SPAいろ葉で働く仕事のやりがいです。

